栗東トレーニングセンター侵入!
長文なのでお暇な時にでもオフラインでどうぞ。思いでの記録です。大した物じゃないですけど・・・


思いもかけない人から栗東トレーニングセンター侵入に誘われる。
もちろん、二つ返事で着いていくことになるのだが・・・99年夏の思いで。

 これからの話は1999年の夏の思い出。まだ自分はピチピチの独身の身。(笑)休みさえあれば2時間もかけて実家に洗濯物を持って帰っていた頃のこと。(自分でやりなさい・・・)その日も実家に洗濯物をお土産代わり持って帰っていたんだ。そこに実家の電話には珍しく自分宛に連絡が入ったのよ。出てみると職場仲間の工藤さん。工藤さんは1つ年上で、すでに奥さんと子供もいるのだ。そんな工藤さんが実家に電話までしてきていったい何の用事かと思いながら出てみると、いきなり「明日栗東いくよ!」と言う・・・?どうやら知り合いの人に会いに行くらしいのだが、そこが栗東トレセンで厩務員をしている方の家らしい。なんでも工藤さんのお嫁さんのお父さんが昔、栗東トレセンで働いていたらしく、その頃に仲良くしていた人の家と言うことだった。競馬好きの方なら知ってると思うが、そのお父さん、装蹄師の柿元師とは今でも仲良しらしい。凄いな。
もちろん次の日も休み、こっちは暇を持て余して実家に帰ってるだけだから、実家に何の未練もないのだ。(笑)すぐに帰ることにした。とんぼ返りで、実家の人も不思議がってたな。(その頃は会社の寮)洗濯物は次の休みにでも取りに来たはずだわ。(笑)工藤さんは自分が馬きちと言うことを知っているから、声をかけてくれたのだろう。有り難いことです。感謝。ちなみに工藤さんファミリーは競馬にそれほど興味はなく、極々たまにたしなむ程度です。

 次の日、工藤さんの車(ワゴンR)に乗り込んで滋賀県の栗東を目指す。だいたい3時間かからないくらいやったかな。下道だったし。福井からでは栗東はちょうど琵琶湖の真向かいになるから遠いんだ。ホントに余談だが、この日の昼ご飯はケンタッキーフライドチキン。自分はケンタ初体験だったんだぇど、あまりの油ギッシュぶりに気持ち悪くなりそうだったのを覚えてる。うう〜・・・アメリカ人は太るわけだわ・・・ホントにどうでもいいんだけど。
 そんなこんなで栗東トレーニングセンターに着いた。(はや!)栗東トレセンのすぐ脇に厩務員の方やジョッキーの方が住んでおられるJRAの社宅?みたいなのがある。話に聞くと、藤田ジョッキーなどが子供を連れてよく遊んでるのを見かけるらしい。ちょっと前に引っ越したと言ってたけど。自分達にしてみれば有名人が、そこにはごろごろいるらしい。(笑)当たり前だがそこでは普通の生活をしてるんだねぇ。
 工藤さんの知り合いの方は、内徳さんという音無厩舎の厩務員さんで、家にお邪魔したときは寝てられた。厩務員の方の朝は馬に時間を合わせて早いから、昼間にはたいがい昼寝をするらしいね。お茶をすすってたら起きてこられた。すごい大きな人だ。馬に携わる人は、たいがい体の小さな人だと思ってたから少々以外。もう少ししたら馬に飼い葉を与えに行かないといけないから、その時一緒に連れていってくれると言う。やった〜。黒のプレリュードに乗り込んで(4人と子供1人、キツイ・・・)栗東トレセンの正門へと向かう。そこまで車でだいたい1分くらいかな。やはり正門は厳重に管理されており、関係者以外は入れない。たかぼーは原子力発電所に勤務しているんだけど、そこの管理と比べても遜色無いくらいの厳重さで驚いたのを覚えている。(核燃料を取り扱うから原発はそういうことは凄く厳しいのです)入門許可証を書かされる。確か何処に働いてる、住所、名前、出所時間は何時か、何処に行くのか(今回は音無厩舎と書いた)、など書いた覚えがある。めんどくちゃい・・・それで、ようやく栗東トレーニングセンターに入った。侵入成功だ!中は雑誌や新聞でよく見る建物がずら〜っと並んでいる。ここはなんにも知らない人が入ったら絶対迷子になるはず。同じ建物・厩舎が同じ向きに並んでるのだから迷うわな。車で走ってもけっこう広い。当然馬優先だ。
 音無厩舎に着いた。この厩舎ではエガオヲミセテ、ユーセイトップラン等が有名な活躍馬だ。だいたい同じ時間に飼い葉を与えるらしく、他の厩務員の方も何人かおられた。ボロの掃除、餌のブレンド(いっぱい混ぜてた)、足元へのレーザー当て。見てるだけでも仕事が大変なのが良く分かった。働く時間も一日中だし。休日はあるみたいだけど、自分の管理馬の様子が気になって見に来る人も多いらしい。そんな様子をぼ〜っと見てたら、内徳さんが何気なく「あれエガオ。」と言う。なに?笑顔?そこにいたのは栗毛の綺麗な馬。おぉ!?もしかして笑顔ってエガオヲミセテか?おー!すげぇー!エガオヲミセテだ〜・・・競馬場のパドック以外でこんな有名馬に出会えるなんて思ってなかったよ。エガオヲミセテの第一印象は重賞馬の貫禄は感じられず、ごく普通の女馬に見えた。この馬が重賞獲った子なのか・・・。エガオヲミセテの厩務員の方は若い男の方。見てるだけでエガオヲミセテがかわいくてしょうがない様子。何でも今から装蹄するらしく、自分たちの前を装蹄場?に行こうと通り過ぎようとしたとき、私たちの集中視線ビーム(笑)を感じたのか、その若い厩務員の方がエガオを自分たちの前で止めてくれた。自分達はなんでそんなところで立ち止まったのか分からなかったが、どうも写真を撮ってもいいよって事らしかった。やった!なんて良い人なんだろう、お礼を言ってエガオヲミセテと一緒に写真を撮らせてもらった。その時でもエガオは凄く大人しく写真を撮らせてくれた。さすが重賞を獲る馬。偉い子だ。(写真がエガヲオミセテの蹄鉄履き替え時)今思えばうちのタイキリメンバーとは大違いだな・・・(笑)《タイキリメンバーの項参照》その時一緒に撮ったその写真は今でも宝物だ。
 その後、エガオが装蹄場で装蹄師さんに蹄を見てもらってる時、一人のちっちゃな人(失礼)が興味深そうにその光景を眺めていた。作業を終えた装蹄師さん、なにやらその人に話しかけてる。どうも関係者の方みたい。しかも偉い人らしい・・・。内徳さんが紹介してくれた、あの人がうちのテキ、音無調教師だって・・・あらま〜びっくり!(気づけよ〜・・・)なんかね、ピグモンみたいやった。
音無調教師は自分達に「ゆっくりして行って。」と言ってくれました。確かに近くで見るとテレビで見た顔。ちっちゃいなぁ〜。(またまた失礼)
 それ以来、エガオヲミセテのレースはかならず応援。もちろん音無厩舎の馬がレースに出てると応援。当然馬券も買いたくなってくる・・・(泣)その時はまさかそのエガオヲミセテがあんな事なろうなんて思いもしなかった・・・。みんなも知ってるあの出来事だ。音無調教師もエガオお気に入りだったらしく、厩舎の外、放牧などには出したことがなかったらしい。初めて外に出したのがあの時の山元トレーニングセンターだった。もう運が悪かったとしか言いようがない・・・。さぞかし無念だったろう。音無調教師は自分を責めたんじゃないかな・・・可哀想に・・・。エガオの若い厩務員の方はどうしてるだろう・・・今も元気にしてるだろうか・・・してると良いけど・・・。もう二度とあのような悲劇が起こらないことを願うばかりだ・・・
 気を取り直して話の続きに戻る。厩舎の見学を終えた自分達一行は、そのまま調教馬場を見せてもらった。昼過ぎだったので調教している馬はいなかったが、朝にはここがレースを控えている沢山の馬達で一杯になるのだろう。一度見に来たいものだ。GT開催週には公開調教されてるから、一回応募してみようかな。でもかなり早起きしていかないとここからじゃ間合わないな・・・(笑)

そうして栗東を後にしたのは日も傾きかけた頃だったかなぁ。本当にいい経験をさせてもらったよぉ。滅多に出来ないもんね、こんな経験。忘れられない一日になりました。連れてきてくれた工藤ファミリーには本当に感謝感謝です、はい。出来ればいつの日かもう一度行ってみたいな。そしたらまたエガオに逢えるかなぁ?    ・・・終わり

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